
「資本主義って何?」
「マルクスの資本論を簡単に知りたい」
資本主義って初めはよくわからないですよね。
編集者である私も、初めて資本主義について学んだ時は、わけが分からず、すぐ眠たくなっていました。
ですが、知れば知るほど、衝撃が頭を突き抜け、「このままではダメだ」そんな感情を抱くようになりました。
こちらの記事で解説する『マルクスの「資本論」から読み解く資本主義経済』を読めば、資本主義について簡単に理解することができます。
日本は、資本主義社会。資本主義を理解できれば、日本の経済構造が理解でき、人よりも確実に効率よくお金を貯蓄することができるでしょう。
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資本家と労働者
マルクスは、19世紀初頭のイギリスを拠点として、資本についての研究をしていました。
その研究をまとめた本が、「資本論」です。資本論には、資本主義についてマルクスの見解が記載されており、今もなお読み続けられている名著です。
資本主義経済とは、別名「自由経済主義」と呼ばれています。なぜ自由経済主義と呼ばれるかというと、資本主義は、「資本家が自由に労働力を買い、商品を生み出す経済」だからです。
資本主義においての登場人物として、「資本家」と「労働者」がいます。
そして、資本主義において一番重要なモノ、それは「商品」です。
マルクスは、資本主義における資本の単位を「商品」と仮定し、様々な論理を展開していきます。
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物々交換の時代から、貨幣経済へ
かつて世界には、物々交換の時代がありました。例えば、肉と魚を交換し、お互いに共有していた。ですが、肉や魚は腐ってしまう。そこで腐らない「金・銀=お金」が誕生しました。
肉や魚は、お金に交換され、必要な時にまたお金を新鮮な肉や魚に交換する。この流れが経済の仕組みとなりました。
つまり、「商品→お金→商品」このような流れが経済の仕組みとなりました。
そして、時代が進むにつれてこのお金を貯めるものが出てきました。それがいわゆる資本家です。
資本家は次第に、お金で商品を買い、価値を付けて売り、またお金に変えるようになりました。
通常の「お金の価値=商品の価値」であり、両者はイコールの関係に結ばれます。
ですが、資本家はなぜか当初のお金よりも、商品を買い、その後売った後のお金の方が増えている。
なぜか。
実は、「お金=商品」がイコールとならない「商品」が存在するからです。
それが、「労働力」です。
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労働者の商品は、「労働力」
通常、労働力とお金は、イコールの関係で結ばれるはずです。
例えば、「月収20万円の仕事」をする労働者がいるとしましょう。月の労働時間は、100時間。
つまり、100時間働けば、20万円を得ることができる。
これなら「お金=労働力(商品)」です。
ですが、労働力という商品は、特殊なのです。
なぜなら、月150時間以上働いても月の給料が増えるのではなく、「20万円」で済むからです。
資本主義の世界では、この100時間を超える労働力、つまりサービス残業は、「剰余価値」と呼ばれています。
実は、「商品の価値」は、この剰余価値で増減しているのです。
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残酷な剰余価値とは?
実は、資本主義は、この「剰余価値」があるから成り立っています。言い換えれば、資本家は、労働者の労働力という商品を、生み出される商品に込めて市場に出す。そして、市場で商品をお金に変えているのです。
つまり、剰余価値があるからこそ、資本家は富を形成できているのです。
例えば先の例でいうと、20万円の労働力を投じて、商品を生み出し、30万円で売る。
この差額10万円が、労働者が生み出した「剰余価値」なのです。
剰余価値は、労働者に還元されることなく、資本家の貯蓄へと回される。
そしてその貯蓄を使って資本家は、また新しい労働者を雇い労働力を買う。
そうやってどんどん、資本規模が大きくなる。
実はこれが、資本家が儲かり、労働者がいつまで経っても儲からない仕組みなのです。
巷でよく言われている「搾取」という言葉は、上記のような仕組みだったのです。
では、この仕組みから抜け出すにはどのようにすれば良いのでしょうか?
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搾取される側から、搾取する側へ
残酷ですが、この資本主義の仕組みから抜け出すには、搾取する側へまわるしか有りません。
つまり、「商品」を持つことです。
自らの商品を持ち、市場で販売する。そして、資本を蓄積する。その貯まった資本を使って労働力を買い、労働力を買うしかないのです。
残酷ですが、これが資本主義経済における不変の事実なのです。
もし、もっと詳しく資本論について知りたい方は、マンガでわかる資本論がおすすめです。
漫画ですので、とてもわかりやすく、理解しやすいです。
まとめ
最後にまとめます。
まとめ
- 資本主義は、「資本家が自由に労働力を買い、商品を生み出す経済」
- 資本主義において一番重要なモノ、それは「商品」
- 「お金=商品」がイコールとならない「商品」それが「労働力」
- 「商品の価値」は、剰余価値で決まる
- 剰余価値があるからこそ、資本家は富を形成できている
- 資本主義の仕組みから抜け出すには、搾取する側へまわるしかない
いかがでしたでしょうか。
日本は、資本主義社会で回っています。
もし今回の記事で何か感じるものがありましたら、きっとその感覚が転機です。
資本主義の攻略は、自身で学び、自身で歩みを進めるしかありません。
反対に、知識を付けて行動すれば、搾取されない日々が待っています。
今回の記事があなたの転機になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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